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タイトル:麦ふみクーツェ
著者:いしいしんじ
オススメ度:★★★

いしいしんじの独特な世界は、この麦ふみクーツェでも存分に発揮されている。
幻想的というか童話のような世界。
でも、かなり残酷な話でもある。

「ねこ」と呼ばれる少年が、クーツェと出会うところから始まる。
それは夢か現実なのか?
とん たたん とん
麦ふみクーツェとは何なのかは、最後まで読むと分かる。
ただ、なぜ?現れたのかという疑問は残る。

最後がなんか駆け足で終わってしまい、物足りなさというか不足感を感じた。
全体的に不幸な話が多く分かりづらいところもある。

この作品は結構好き嫌いが分かれるんじゃないかと思う?

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タイトル:ぶらんこ乗り
著者:いしいしんじ
オススメ度:★★★★

とても独特な世界感を味わった。
前半はふわふわとした夢の世界の話みたいな感じで、後半は、目が覚めるような感じで悲しさがあり、そして、深い絆と愛がある。

主人公は、幻想的な男の子と現実的なその姉で、幻想と現実を行ったり来たりゆらゆらとゆれます。
男の子のおはなしとノートにつづる思い、姉の思い出と気づき。そして、両親のはがきと犬の伝言板。
あらゆるものが幻想なのか現実なのか曖昧な感じになる。

あと、印象的なのはローリング、やばいよこれは。幻想?現実?どっち?みたいな。
動物園に行って確認しよう。

もしかしたら、この本を読んでいる人が、ぶらんこでゆらゆらさせられているのかもね。

ぼくは好きです。

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タイトル:世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
著者:村上春樹
オススメ度:★★★★★
この作品を一言で言うと:とても切ないストーリーです。

まず最初に、この小説、ちょっと変わった形式を用いられていて、2つの異なる世界の話を各章ごと交互に読み進めていくという形で物語は進んでいくのです。
でね、2つ異なる世界(世界の終わり、ハードボイルド・ワンダーランド)というのがまったく異質なもので、最初の1章と2章を読んだとき、何だこれ?みたいに絶対思うよ。絶対にね。
なんて言えばいいか世界観がホント違うの。

世界の終わりのほうは、とてもゆったりとした幻想的な世界、イメージ的には宮沢賢治の童話ような感じの世界、あくまでもイメージ的に近い感じするっていうだけだよ。
この世界は、壁に囲まれた世界で、町には与えられた役割をただこなしていくだけの人達アンド獣。
この世界にたどり着いた主人公の僕は、そこで夢読みの仕事を与えられ暮らしていく事になる。引き裂かれた影と記憶喪失。
凶器マニアの門番、隣人の元軍人の大佐、夢読みのパートナーとなる図書館の女の子、発電所の管理人アンド一角獣。
とてもはかない世界観でさびしい感じがした。

一方、ハードボイルド・ワンダーランドの方は、はちゃめちゃかつカッコイイ、ハードボイルドの世界、イメージ的にいうなら、ルパン3世みたいな感じかな。はちゃめちゃかつおもしろい感じがね。
主人公の私は、「システム」という組織に属する計算士という職業で、ある依頼受け警備の厳重なビルへ。
ピンクの好きな若くて美しい太った娘、ちょっと抜けている天才老博士、やみくろ、機関銃で納屋をなぎ倒すような食欲を持つ胃拡張でスレンダーな図書館のリファレンス係の女の子、謎の2人組。
謎とスリルと女、まさにハードボイルドの世界。
ボクは個人的にこっちの世界感のほうが面白く好きです。

読み進めていくと、このまったく違う2つ世界のつながりがわかってくるんだけど、それは読んでのお楽しみ。

最後に感想:
村上春樹作品をはじめて読んでみたのだけど、表現力がすばらしくいいね。すごい滑らかで読みやすかった。
2つの世界それぞれのテンポが良かった。ゆったりとした世界の終わりとアクセントのきいたハードボイルド。
内容的にも良かったんだけど、最後ちょっとあれ?この後どうなったんだろう?という読者の想像力に任せる終わりかたをしている。
これがちょっとじれったい感じだった。まぁ、好きなように想像してくれということなんだろうね。
記憶のほとんどを持っているあいつだけが外に飛び出したという事は・・・もうひとつの世界のあいつが起きるという事なのか?それとも・・・?。

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