
タイトル:オリンピックの身代金
著者:奥田 英朗
オススメ度:★★★★★
昭和39年の夏、東京オリンピック開催を間近に控えた東京で、警察をターゲットにした連続爆破事件が発生した。
「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が届き、国民に極秘裏まま警視庁の刑事たちが捜査していく。
捜査線上に浮かんだ一人の東大生、彼は何故このような事件を起こしたのか?
警視庁の刑事・公安と東大生の両方の視点で交互に物語が展開していく。
ストーリー的には、ちょい暗めのシリアスな内容になっている。
その分、緊張感のある先の読めない展開が楽しめる。
東京オリンピック当時の状況というか背景をあんまり知らないので、ある意味勉強にもなった。
いろいろ考えさせられる内容で楽しめます。

タイトル:家日和
著者:奥田英朗
オススメ度:★★★★★
奥田英朗作品、やっぱり好きだ。
この小説は、長編であるような迫力のある作品というより、ガールとかと同系統のポップな感じの作品。
軽くさっくと楽しめる。
タイトルのとおり、家とその周辺でおきる日常が描かれた、6つのユーモアあふれる短編集。
「サニーデイ」は、インターネットオークションに生きがいをみつけた主婦の話。
ネットオークションで買ったことあるけど売ったことはないなぁ。でも競って買えた時と同じような感覚なんだろうなと思った。
「ここが青山」は、会社が倒産して、妻が働きに出て、自然と主夫になった夫の話。
今の心境的には意外とこれいいなと思ってしまった。
「家においでよ」は、別居した妻をよそに、ガラガラになった家の中を自分の王国にした夫の話。
良いものそろえたいとかってお金があればそうかって感じだ。
「グレープフルーツ・モンスター」は、内職をいそしむ専業主婦が、その会社の営業マンに楽しみをみつける話。
ララピポ的なのりの下ネタちっくな感じ。
「夫とカーテン」は、カーテン屋のベンチャー起業をしようとする夫とイラストレーターの妻の話。
この夫の行動力は見習いたいもんだけど、妻はイライラするだろうな。
「妻と玄米御飯」は、ロハスにはまった妻とベストセラー作家の話。
この作家の書いた傑作読んでみたい。笑える話。
気軽に読めて楽しめるのでオススメします。
なお、漫画化されています。



タイトル:ララピポ
著者:奥田英朗
オススメ度:★★★★
まず本の内容説明で「選りすぐりの負け犬たち、ここに集合。」ってどんな小説だよ。
そして、謎のタイトル「ララピポ」
かなり気になっていたのですがようやく読みました。
うん、下ネタでした。
負け犬といわれている6人の生き様と性の関係が描かれています。
読んでいて、特に印象的だったのは第1話の主人公のイメージがある一点で一瞬のうちに変わってしまったこと。
そして、それまでの話の全てに納得がいった。
あと、最後の第6話でそんなことしてたのかと意外な事実が判明ちょっと怖いな。
それとララピポの意味もわかりちょっとスッキリ。
内容的なワルノリはともかく奥田英朗の(心理模写も含む)文章の上手さと幅の広さがでていたと思います。
下ネタ好きならかなり楽しめる作品だと思います。

タイトル:サウスバウンド
著者:奥田英朗
オススメ度:★★★★★
奥田英朗はやっぱりいい。としみじみ思える作品。
この物語は、2部構成で1部では、東京中野が舞台の小六の主人公上原二郎が、中学生の不良や元過激派の父親によって苦悩の状況に追い込まれるが、友情やあるきっかけにより立ち向かって成長していく子供の世界を中心とした話。
2部では、沖縄を舞台とした島民の人情と家族の絆アンド父が大暴れ。心温まる爽快な話。
子供の世界って色々あるよね。理不尽な状況に追い込まれる二郎はかわいそうだけど、いい友達や悪友に恵まれていて良かった。
それにしても、上原一郎みたいな父親は勘弁してほしい。無茶苦茶すぎる。
これを読むと沖縄の西表島は、温かい人たちばかりで行ってみたいなと思ってしまうよね。
上原一郎みたいな父親は勘弁してほしいと書いたけど沖縄での一郎ならありだね。
すごい活き活きとして魅力的。こういう人間は自然が一番あってる。
いやぁ、面白かった。とても満足です。
とってもオススメです。
映画化されました。


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