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09
11月


タイトル:ポーの話
著者:いしいしんじ
オススメ度:★★★★

うなぎ女から生まれたポー、泳ぐのが得意で川の中を行き来する、ある時、メリーゴーランドとひまし油の兄妹に出会う。
そして、豪雨が町を襲い、ポーが旅立っていく。その先にあるものは?

いしいしんじの描く物語はやっぱり独特の世界感があるなぁと、童話のように幻想的であり、ある種の残酷さをはらんでいる。
最後の方が、うむむむ・・・という感じで分かりづらかったのがマイナスかな。

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タイトル:絵描きの植田さん
著者:いしいしんじ
絵:植田 真
オススメ度:★★★★

火事で恋人と聴覚を失った植田さん、すぐに都会から遠く離れた高原に引っ越した。
それからしばらくたったある日、林イルマと林メリの母娘がとなりに越してきた。
メリとの交流を通じ植田さんの心を動かしていく。

植田さんの凍りついた心が、メリやオシダさんとの交流を通じ徐々に解けていく様子は心が温まります。
雪の森や湖が凍って出来たスケート場、火祭りなど、それぞれの場面が幻想的で印象的だった。

あと、途中に絵が入っていて楽しむことができる。

短い物語なので気軽に読めます。

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タイトル:麦ふみクーツェ
著者:いしいしんじ
オススメ度:★★★

いしいしんじの独特な世界は、この麦ふみクーツェでも存分に発揮されている。
幻想的というか童話のような世界。
でも、かなり残酷な話でもある。

「ねこ」と呼ばれる少年が、クーツェと出会うところから始まる。
それは夢か現実なのか?
とん たたん とん
麦ふみクーツェとは何なのかは、最後まで読むと分かる。
ただ、なぜ?現れたのかという疑問は残る。

最後がなんか駆け足で終わってしまい、物足りなさというか不足感を感じた。
全体的に不幸な話が多く分かりづらいところもある。

この作品は結構好き嫌いが分かれるんじゃないかと思う?

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タイトル:トリツカレ男
著者:いしいしんじ
オススメ度:★★★★★

ぼくは、今読書ににトリツカレているのかもしれない。

最初、読み始めはすごいコミカルで主人公のジュゼッペが色々な事にトリツカレていく。
突拍子もなく始めて、突拍子もなく終わり、そして、次へと。

このまま全編、愉快な感じの物語なのかと思ってたら、恋の話になる。
いや、恋にトリツカレてしまう。

ペチカという女の子に恋をする。

そこからがまたすごい、恋にトリツカレたジュゼッペは、信じられないくらいの奇跡を起こす。
全ては、ペチカの心からの晴れ渡った笑顔が見たくて。
純粋でまっすぐな気持ちが伝わってくる。
すごいなと思う。

あと、ジュゼッペの相棒のハツカネズミにも注目だ。
とてもかしこく、友達思いのいいやつなんだ。

とても、薄い本なのだけど、とても温かい本だった。
いしいしんじってなんともいえない味がある物語を書くね。

舞台化しているようだ。

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