タイトル:月なきみそらの天坊一座
著者:井上ひさし
オススメ度:★★★★
既に絶版らしい古い小説。
終戦直後の東北でどさまわりする三流奇術師、旭日斎天坊と妻のお浜、路上で奇術を使い詐欺まがいの販売を行っていらたら、そこへ弟子入りを志願する孤児の浩志が・・・。
天坊一座は、鮮やかな奇術と演出で人々を騙す。
奇術(マジック)を扱った小説で、へぇ~というテクニックが載っている。
奇術は三流でも、演出は一流の主人公天坊は、人情家で魅力的な男。
そして、奇術師としての哲学を守り生きている。
最後の終わり方は結構強引なところがあったけど、楽しかったです。
この小説は、だらだらせずに、のろのろせずに、しかっり、ぐずぐずせず読みましょう。
ファンタジー的な要素をもつ父親メインの家族小説。
会社はリストラ寸前、妻美代子の不倫、息子広樹のひきこもりと暴力、そして、死に際の父親。
死を決意した永田一雄の前に現れた橋本親子の乗る不思議なワゴン、時を越えて人生の岐路になった大切な場所へいざなう・・・。
息子、妻、そして父親、それぞれの事実を知りゆくなか・・・やり直すことはできるのか?
そして、橋本親子は何故?
妻が多少無茶な設定になっいるが、いい意味で色々考えさせられる物語だったなと思う。
登場人物の心情(心の葛藤)がとても良くでていて面白い。
ともかく、人は現実に向き合って生きていかなきゃいけない。
そんなことを教わったかな。
過去読みシリーズ、一番最初に読んだ重松作品。
読み始めて読み終わるまで夢中になりすぎ、気がついたら夜中の3時だった。