
タイトル:家日和
著者:奥田英朗
オススメ度:★★★★★
奥田英朗作品、やっぱり好きだ。
この小説は、長編であるような迫力のある作品というより、ガールとかと同系統のポップな感じの作品。
軽くさっくと楽しめる。
タイトルのとおり、家とその周辺でおきる日常が描かれた、6つのユーモアあふれる短編集。
「サニーデイ」は、インターネットオークションに生きがいをみつけた主婦の話。
ネットオークションで買ったことあるけど売ったことはないなぁ。でも競って買えた時と同じような感覚なんだろうなと思った。
「ここが青山」は、会社が倒産して、妻が働きに出て、自然と主夫になった夫の話。
今の心境的には意外とこれいいなと思ってしまった。
「家においでよ」は、別居した妻をよそに、ガラガラになった家の中を自分の王国にした夫の話。
良いものそろえたいとかってお金があればそうかって感じだ。
「グレープフルーツ・モンスター」は、内職をいそしむ専業主婦が、その会社の営業マンに楽しみをみつける話。
ララピポ的なのりの下ネタちっくな感じ。
「夫とカーテン」は、カーテン屋のベンチャー起業をしようとする夫とイラストレーターの妻の話。
この夫の行動力は見習いたいもんだけど、妻はイライラするだろうな。
「妻と玄米御飯」は、ロハスにはまった妻とベストセラー作家の話。
この作家の書いた傑作読んでみたい。笑える話。
気軽に読めて楽しめるのでオススメします。
なお、漫画化されています。



タイトル:スコーレNo.4
著者:宮下奈都
オススメ度:★★★★★
主人公「麻子」の心の葛藤があった4つの時期(スコーレ=小さな学校)が描かれています。
No.1では中学生時代、No.2では高校生時代、No.3では就職してすぐ、No.4では就職してから2年後が描かれています。
姉妹のこと、家族のこと、好きな人のこと、友達のこと、勉強のこと、仕事のことなどが絡み合い、悩み、傷つき、喜びを経験していきます。
最初の方は、あれ結構微妙かなと思ったのだけど、読み進めるうちにだんだんと引き込まれていった。
それで、終わりの方の盛り上がりがすごく面白く、グググッと強力に引きこまれた。
読み終わったあとは、ニコニコと笑顔になり、この本面白かったなぁ満足できました。
女の子の成長の様子が描かれているので、女性のほうが多く共感でき面白く読めるんじゃないかと思います。
男性はもしかしたら最初の方があれっと思うかもしれない。


タイトル:小さき者へ
著者:重松清
オススメ度:★★★★★
この本は6つの短編からなるのですが、どれも心情的というか、心に響くような家族、親子、大人と子どもの物語です。
「海まで」では、年老いた母と子ども達と妻の間にたつ父親が描かれています。とてもほろりとくる話。
「フイッチのイッチ」では、親が離婚した(欠損家族)子どもの思いが書かれています。離婚って親にしても子どもにしても色々とあると思うよ。
「小さき者へ」では、子どもへ向けた手紙を書きながら過去の自分と父親の関係を振り返ってどうにかしようと頑張ってます。
「団旗はためく下に」では、元応援団の父親と娘の微妙な関係が書かれています。本気の応援っていうのは気持ちがいいね。
「青あざのトナカイ」では、経営に失敗した父親が前に向かって歩き出すまでが描かれています。
「三月行進曲」では、野球の監督が選手たちの悩みを解決しようと奔走する姿が書かれています。
シゲマツらしい言葉の使い方、選び方。表現方法が楽しめます。
面白いのでオススメです。


タイトル:サウダージ
著者:盛田隆二
オススメ度:★★★★
去年「夜の果てまで」を読んで他の作品も読んでみたいなぁと思っていたのだがようやく読んだ。
サウダージとは、ポルトガル語で失ったものを懐かしむというようなニュアンスのことば。
日本の話なんだけど、主人公がインドと日本のハーフだったり、パキスタン人やフィリピン人、日系人などの登場人物がでてくる。うん、国際的だ。
登場人物がめまぐるしく変わり、視点もちょこちょこ変わりおもしろい。
ラストはタイトルにあった終わり方だったと思うのだが、もうちょっと続き欲しかったなぁと思うのです。
でもこれが、サウダージなのかな?おそるべし。
最後がちょっとあれだったけど、全体的に面白かったです。
さらに他の作品も読んでみたくなった。

最近のコメント