口笛吹いて
久々にシゲマツを読んだ、シゲマツらしい苦さと温かみのある作品。
哀愁漂う大人の姿もしくはその子どもたちの心情が描かれている、5つの短編集。
「口笛吹いて」は、少年の頃に憧れていたヒーローと偶然再会したが・・・。
子どもの頃と今じゃ色々変わってしまうのはしかたがない。でも、変わらないで欲しいという思いもわかるなぁ。
「タンタン」は、昔熱血教師だったという噂の空気みたいな先生、その先生に似ているリストラ要員に選ばれた父親をもつ娘(生徒)の葛藤が描かれている。
ぼくはまだ、娘の気持ちに近いような感覚なので、まだまだだね。
「かたつむりの疾走」は、リストラされ、再就職をした父をもつ息子の日常を描く。
ここで描かれている父は、ちょっとカッコいいなと思ってしまう。父の気持ちが分かってしまうそんな年頃でもあった。
「春になれば」は、子どもを亡くし、臨時教師として3ヶ月間赴任することになった教師に、母親の再婚に戸惑いキレやすくなっている子どもがつぶすと宣言。
子どもを亡くした親の気持ちや親が再婚した子どもの気持ちが、うまく書かれていると思う。
最後いい感じで終わっていてよかった。
「グッド・ラック」は、結婚生活が終わりを告げようとしている中、人生ゲームに思いぶつけ妻の事を振り返る父と娘の友だちでアルツハイマーの中野さん。
結婚したことないけど、離婚ってのはどうなんだろうね。やっぱりためちゃうと難しいだろうね。
ちょっと苦い感じの話が多いけど、やっぱシゲマツだ。いいね。
